三国無双7 Empiresが発売したということで、元である三国無双7&猛将伝をレビューします。

「Empiresのレビューじゃないのかよ」とつっこまれそうですが、実は買ってません。
というか発売前に書こうと思っていたんですが忘れてた。


ま、まぁベースは一緒なんで!(多分)
アクション面の参考になれば幸いです。

 



ゲームプレイ

無双シリーズをプレイしたことがない人へ少しだけ。
三国志のキャラクターを操って三国志演義の世界を進めるゲームです。
大量の敵をバタバタ倒していくゲームと考えてもらっていいです。


・ストーリーモード

さて、主となるのはストーリーモード。

ストーリー自体は平凡です。
過去シリーズをプレイしているので代わり映えしないのも仕方ない。

私自身あまりここには期待していないのでいいでしょう。

無双に求めるのはアクション。


肝心の戦闘ではナンバリングタイトルの6と比べると「おつかい度合い」が減っているように見受けられます。

「投石器を壊せ!」などの指令は相変わらず多く、常に何かしらの指令を受けつつ行動することにはなりますが、それに従わなくても大丈夫な設計にはなっています。(以前よりも)

私としてはこれは嬉しい
一方で指令をこなしたところで旨みが少ないということでもあります。


・将星モード

7で新たに追加されたモード。
6のレジェンドモードみたいな感じ。Empiresにも近い。
新しい勢力を興して中国全土統一を目指すモード。
ストーリーや指令がない分自由に戦闘できます。

ただ何度も何度も出撃しなければならず、ちょっと単調かも。戦場も少ないし。
ただ強い武将や武器を育てるには必須です。


・戦闘システム


モードやストーリー云々よりも私が無双に求めるのはこれ(とアクション)。

とにかく戦うのが楽しけりゃいいんです。

武将と武器(モーション)を選ぶ形になっています。
6もそうだったと思います。
呂布に女武器(笛など)を装備させれば女っぽい動きをします。

じゃあどの武将でもいいじゃんというわけではなく、各武将に得意武器が設定されており、
その武器を装備した時だけの特殊モーションがちゃんとあります。
それに無双(必殺技)アクションも固有。



・アクション


全体的に攻撃の隙が少なく、流れるように攻撃を繰り出すことが可能となっています。
その分テクニックが不要になっている印象。

その影響か、高難易度でプレイすると敵の強さの種類が変わっている気がします。
テクニック不要となったせいか、動きよりも攻撃力防御力を上げて高い難易度を実現しています。

これは前作も同様でしたが、運が悪ければ一瞬で死にます。
テクニックとかうまい下手関係無しに。

モーションは私的には満足です。
特殊なモーションが増えたことで多彩さが増しています。
変な武器も多いです。

双頭錘(天秤みたいなの)とかなんだよこれ。
musou7ginpe
でもこれ使ってて面白いんですよ。
左スティックグルグルするとこの武器もグルグルしたりして。


そしてタイトルにも書きましたが、なんといっても敵のわらわら感がすごい
(PS4版のみ。PS3版はそんなに変わってないと思う。未プレイですが)

次世代機の処理速度をいかして敵の数が圧倒的に増えています。

描写距離も長いので遠くまで大勢の敵がいるのがわかります。

たくさんの敵をふっとばす快感こそ無双シリーズの醍醐味だと思いますので、ここは期待していいです。




・ポジティブ感想
 

ここから感想。

・映像の美麗さ、敵の描写人数

もう前に書いてしまいましたが、これが最大の進化。
敵の数が多い。これだけで充分という人もいるかもしれない。

映像も美しいです。
といってもそれは前作に比べて。

顔の造詣などはもう海外ゲームがすごすぎて相手にならないです。
まぁそこを求めてプレイするゲームでもないのでいいでしょう。

ステージの景色はいいです。


・モーションの多彩さ

細かい部分も含めるとほぼ全ての武器モーションが前作と変わっているのではないでしょうか。
似たモーションも多いですけどね。

大きく変わっているといえば曹操とか。
剣を振るだけだったのが、部下を召喚(?)して攻撃させるモーションになっています。


アクション面ではなかなかよくできていると思います。



・無双キャラとの恋愛

将星モードでは親密になった武将が告白のようなことをしてきます。
確か6エンパにあった要素です。

急に貂蝉が「貴方にプライベートダンス踊ってあげる」みたいなことを言い出した時はコントローラーを取り落としそうになりました。
キャラ愛が強い方には嬉しい要素かも。
 




・ネガティブ感想


・代わり映えしないストーリーと稚拙な展開

上に「ストーリーには期待しない」と書いてしまいましたが、それでももうちょっとがんばってもいいんじゃないかと思います。
せっかく途中途中にムービーとか入れるくらいなら。

三国志演義のハイライトはムービーで再現しているんですけど、ドラマティックでもなんでもないし、ただ事実を(創作だけどね)描いているだけといった感じ。
そのくせ無駄にキャラを美化しているから性質が悪い。

そりゃどのキャラにもファンがいて配慮するのはわかりますし、ゲームの性質上あまり長くストーリーを描くことはできないので短くなるのはわかりますけど。

実は本作は武将の死にスポットが当たっている点で過去作とは違っています。
そこは評価できますけど、それに割きすぎて他の部分が疎かになっている気もしますね。


・誰でも最強

武器が自由に選べるおかげで、強いモーションを誰でも扱えるようになりました。
もちろん固有モーションや無双アクションはあるものの、武器によってはそれも意味をなさないほど強いものがあります。(反転ネタバレ「旋風」のせいもあります)

以前なら呂布が強い、誰々は使えない。などありましたが、本作(確か前作もそうでしたね)ではそれがなく、
武器をチェンジすれば誰でも強くなれちゃいます。
これをいいことと言う人もいるでしょうが、私は嫌ですね。
強い弱いもキャラの個性だと思うからです。
武器は固定でいいと私は思います。 


・単調な将星モード

将星モードではあるアイテムを大量に集めなければならないのですが、いくらなんでも何度も同じことやらせすぎ。
もう少し短くていい。飽きちゃいます。






・総評


過去作と比べて、ですが。

合格点だと思います。

何度も言いますが描写人数が増えたことによる「無双らしさ」のアップ。
これが正当進化の形ではないでしょうか。

しかし無双が元々持っていた問題点の解決には至らず。

「ただただ大量の敵をぶっ飛ばしてえ!」という方には最良の無双であることは間違いないと思います。


私は★二つかな。
★★☆☆☆