もうすぐ次世代機版のGTA5が発売されるということで、(プレイしたのはPS3版ですが)レビューしてみたいと思います。
一応やったことがない人に勧める体ではありますが、GTAVへの思いをただただ書き綴るつもりです。
Grand Theft Autoシリーズの第12作目。
クライムアクションオープンワールドゲーム。
あらすじとか色々はwikipediaでも見てください。
ネタバレになるストーリーの部分は最後に書くことにします。
「HEAT」の強盗メンバーの一人としてドンパチしたり
「ワイルドスピード」のようにストリートレースで金を稼いで愛車をカスタムしたり
「トルク」や「007」のようなオートバイスタントを決めたり
多くの青春映画のようにただただ海岸線をドライブしたり・・・
そんなことができるゲーム。
映画好きなスタッフが作ったゲームですし、ストーリーもハリウッドのクライム映画のよう。
そして更に没入感を高めるのはストーリー以外の部分。
過去作などをプレイした人ならおわかりでしょうが、
箱庭の中で過ごすのがGTAシリーズの醍醐味。
別にミッションをこなさなくても、
タクシーの運転手として働いたり、
ラジオを聞きながら手を掛けた愛車でドライブしたり、
服を買って着飾ったり、
コンビニ強盗をしたり、
ガンショップで射撃の腕を磨いたり、
ミッションを受けていない時はロスサントス(舞台となる街でLAがモデル)の住人の一人として過ごすのです。
そのようにキャラクターを操っている内に感情移入してしまうことでしょう。
だからこそゲームプレイに活きてくる。
ストーリーが素晴らしいものになる。
直撮りで画質は悪いですが私のトレバー↑
素の状態はこんな感じ↓
見出しに「映画をプレイしているような」と書きましたが、
実はこれは矮小な言い方です。
私は「ロスサントスの住人の一人としてそこに存在しているかのような」没入感だと言い切ってもいいくらい入り込んでしまいました。
感情移入こそすれ、ここまでのめり込めるゲームはGTAをおいて他にはありません。
そのゲーム性ゆえだと思います。
GTAの中には一つの街があるのです。
街を流しているとふと思います。
「新しいジーンズが欲しいな」
「確かあの通りに服屋あったな。寄ってから家に帰ろう(セーブは家)」
すると道すがら騒ぎが聞こえます。
見てみるとおばさんがひったくりにあった様子。
暇だし引ったくりを懲らしめてカバンを取り返してあげます。
おばさん「ありがとう!」
謝礼でいただいた$500を手に服屋へ行き、ジーンズを買って帰路につきます。
そんなロスサントスの日常。
ロスサントスはロサンゼルスをデフォルメしつつ忠実に再現しています。
実在の名所や建物がモデリングされています。
それだけじゃありません。ラジオでは実際にアメリカで活躍しているDJが実際のラジオのように喋って音楽をチョイスしています。
アメリカ人もしくは在住の人はどれほどのリアルを感じられるものだろう、と羨ましくさえ思います。
信じられないほど高い水準で安定しています。
グラフィックの美しさは間違いなくPS3・XBOX360世代では最高水準。
かつマップは広大で作りこみも凄い。
木の一本一本まで美しい。
この森を散策するも、MTBやオフロードバイクで疾走するも、上空からヘリや飛行機で眺めるもプレイヤーの自由。
もちろんジャンボジェットを墜落させることだってできます。(さすがに山火事は起こせません。よかった)
残念ながら一部ではありますが建物の中にも入ることが出来ます。
私は本来ならばゲームを楽しむ上で必ずしも美しくリアルなグラフィックが必要とは考えておりません。
しかしそのゲーム性ゆえに、GTAには必要不可欠であり、
グラフィックを向上させる意味に答えを出したゲームの一つであると考えます。
そしてそのゲームには満足するグラフィックが既に備わっているのです。
誤解を恐れずに言うと、
GTAVこそがリアル志向ゲームの正答だと思っています。
もうね、興ざめなんですよ。
ゲームをしていて、高いところから崖に落ちたのになんだよその転がり方は!と思うことありませんか。
私は思います。GTAVをやった後だから。
実際に崖から人を落としたら同じように転がるか、それは私にはわかりません。
しかし少なくとも「こんな風になるんだろうな」という落ち方をするのです。
だからといってリアルにしすぎたのではゲームとして面白くない面だってあります。
車でスピードを出している時、段差にちょっとぶつかったくらいで横転していてはつまらないゲームになるでしょう。
その辺のバランスが大変良い。
プレイしていて気になるほどリアルにかけ離れた挙動はしない。
しかし一部ではあえてリアルにしないことで楽しさを追求している。
例えば車ジャンプとか。100m以上飛べます。
飛びすぎ飛びすぎって笑ってやっていますが、もしかしたら300km/時でジャンプ台に突っ込んだらこんな風になるかも?(いやならないとは思うけど)という思いも残しつつ。
リアルを追い求める一方で楽しい要素は虚実を盛り込んででも楽しくする。
そのバランスが絶妙なのです。
優れたバランスの物理演算エンジンが面白い世界の構築に一役買っています。
動かしていて面白いことはゲームにとって最も必要な要素の一つですよね。
このゲームは売れすぎてギネス記録を7つも持っています。
「ゲームが楽しいかどうかは売り上げじゃないんでい!」
と思いますか?
発売して一年間で無料追加アップデートが10以上もあったのは間違いなくセールスがあった(もしくは見込めた)からです。
武器や衣装や車両・新しいミッション・ミッションクリエイト(レースのコース設計や障害物、足場を設置できる)
無料でここまで追加されることは本来ありえません。
これに加えてGTAOという世界最大クラスのオンライン要素まで無料で運営しているのですよ。
それもこれもゲームが売れたからで、それに加えてロックスターがユーザーのゲーム体験を大事にしているからです。
ロックスターがボランティアでやっているなんて、そこまでは言いません。
これらの手厚い追加要素によってプレイヤーは次回作も買うでしょう。言わば投資です。
それでも、中には充分なセールスを記録してもアップデートをろくにしない会社もありますから、ロックスターは消費者にとってありがたいデベロッパーです。
プレイヤーはむしろ有料DLCを望んでいる始末。(もちろん大きな追加が最低条件ですが)
有料なのを無料にしろという声はよく聞きますけどね。逆は珍しい。
エンドコンテンツという言い方が正しいかわかりませんが、最終的にはここに行き着きます。
今回はオンライン要素が凄く豊富です。
上で「ロスサントスの住民の一人」と言いましたが、オンでは本当にその住民の一人となって行動します。
ロスサントスにプレイヤーの分身を作り、好きに過ごします。
お金を稼いでハイライフを目指してもいいし、
友達とツーリングを楽しんでもいいし、
様々なルールで対戦(銃撃戦やレース)を楽しんでも、
一人で夕焼けのビーチを散歩していても、何をしてもいいんです。
住民の一人として生活を楽しめます。
オンライン特有の要素として、他プレイヤーとのコミュニケーションが面白いです。
フレやクランと一緒になろうとしなければ自動でマッチングされます。
たまたま会ったプレイヤーが敵なのか味方なのかはわかりません。
いきなり撃たれたりすることもありますし、
急に「乗れ!」と車を横付けしてきて、いざ乗ったら警察とのカーチェイスに巻き込まれたりすることもあります。
たまたま居合わせた他のプレイヤーと共同戦線を張るのは凄く楽しいです。
ある時一人のプレイヤーと出会いました。
そいつのバイクの後ろに乗ると、どうやらプレイヤー狩りをしている様子。
それならと協力して何人も倒しました。
向かってくる敵が居なくなった頃、健闘を称えようと近づくと
ドン!
見事なヘッドショットを(私に)決めて去っていきました。
清々しいまでのクズっぷり。その後追いかけて復讐したのは言うまでもありません。
レビューや感想というよりも、GTAVへの思いを書きなぐってみました。
間違いなくゲーム史に残るゲーム。
どこを取っても高い水準で完成度が高く、好き嫌いは置いといても誰しもが評価せずにはいられないと思います。
未プレイの方はやるべきです。
合う合わないは当然のことながらあると思います。
プレイしてみても、なんだよつまんねーな。という方もいるはず。
だからといってやらないという手はありません。
過去最高のゲーム体験に出会える可能性があるのだから(私は高いと思っている)とりあえずやってみるべき。
やった後で合わなければ売ってしまえばダメージは少ないでしょう。
次世代機版が出たら旧世代版は値が崩れるかもしれませんが、今のところ買取価格は高いです。
全員が一度はプレイしてみるべきゲーム
だと私は思います。
評価は★★★★★
満点です。
未プレイの方にはネタバレになるので最後に持ってきました。
以下ネタバレ注意ね。
いやー、ストーリーも素晴らしい。
三人の主人公を据えていて三人が三人ともクズなんですけど、
心理描写がうまいので裏の心理まで読んでしまって、どうしても嫌いになれない。
そしてこの三人の「チーム感」が大好きです。
憎まれ口を叩きながらも協力して、作戦がバッチリはまった時のチーム感。
映画と違ってストーリーに長く時間を割くことのできるゲームの特性をよく利用しています。
最初はチグハグな三人が徐々にまとまっていく。
そしてずっと考えてはいたものの裏切りとは信じたくないトレバーがついに真相を知るべく動きます。
裏切りを知っても撃つことができないトレバー。男だよアンタ。
それを機にまたバラバラになってしまう三人。
しかしマイケルのピンチにはしっかり駆けつけるトレバー&フランクリン。
バラバラ→まとまり→バラバラ→クライマックス
を時間を使って丁寧に描いている為、「あのシーン」のカタルシスが増幅されます。
アンタら最高だぜ!
細かい部分も行き届いていて大変素晴らしい。
表情一つ取っても、裏の心理を考えてしまうようななんとも言えない演技(あえてこう言います)をします。
終盤マイケルとトレバーが銃を向け合うシーン。
トレバーが撃ちたくないのがよくわかります。
というか、いっそのこと真実を知らずに死んでいた方が良かったと思っているんじゃないかと考えてしまうほどの悲壮感に溢れた表情と声優さんの演技。
この時、「トレバーにとってマイケルは殺してしまいたいほど憎いはずだけど、トレバーには撃てないな」と思って見ていました。
そこまでわかってしまうほど心理描写が丁寧でキャラにうまく肉付けされています。
突っ込みどころ(チンピラにそんな大事なこと頼むなよとか)はあるものの、ストーリーには満足です。
話が面白いのに加えて、ムービー中のカット割や演出がよく練られていてドラマチックに仕上がっています。
ムービーシーンとゲームシーンはシームレスというわけではないのですが、
ゲーム中(自分が動かしている間)も会話が続きますのでぶつ切りという印象はないですね。
その会話も面白く、クライム映画のような言い合いが楽しい。
言うなればタランティーノ映画のよう!
一応やったことがない人に勧める体ではありますが、GTAVへの思いをただただ書き綴るつもりです。
Grand Theft Autoシリーズの第12作目。
クライムアクションオープンワールドゲーム。
あらすじとか色々はwikipediaでも見てください。
ネタバレになるストーリーの部分は最後に書くことにします。
映画をプレイしているかのような没入感
「HEAT」の強盗メンバーの一人としてドンパチしたり
「ワイルドスピード」のようにストリートレースで金を稼いで愛車をカスタムしたり
「トルク」や「007」のようなオートバイスタントを決めたり
多くの青春映画のようにただただ海岸線をドライブしたり・・・
そんなことができるゲーム。
映画好きなスタッフが作ったゲームですし、ストーリーもハリウッドのクライム映画のよう。
そして更に没入感を高めるのはストーリー以外の部分。
過去作などをプレイした人ならおわかりでしょうが、
箱庭の中で過ごすのがGTAシリーズの醍醐味。
別にミッションをこなさなくても、
タクシーの運転手として働いたり、
ラジオを聞きながら手を掛けた愛車でドライブしたり、
服を買って着飾ったり、
コンビニ強盗をしたり、
ガンショップで射撃の腕を磨いたり、
ミッションを受けていない時はロスサントス(舞台となる街でLAがモデル)の住人の一人として過ごすのです。
そのようにキャラクターを操っている内に感情移入してしまうことでしょう。
だからこそゲームプレイに活きてくる。
ストーリーが素晴らしいものになる。
直撮りで画質は悪いですが私のトレバー↑
素の状態はこんな感じ↓
見出しに「映画をプレイしているような」と書きましたが、
実はこれは矮小な言い方です。
私は「ロスサントスの住人の一人としてそこに存在しているかのような」没入感だと言い切ってもいいくらい入り込んでしまいました。
感情移入こそすれ、ここまでのめり込めるゲームはGTAをおいて他にはありません。
そのゲーム性ゆえだと思います。
GTAの中には一つの街があるのです。
街を流しているとふと思います。
「新しいジーンズが欲しいな」
「確かあの通りに服屋あったな。寄ってから家に帰ろう(セーブは家)」
すると道すがら騒ぎが聞こえます。
見てみるとおばさんがひったくりにあった様子。
暇だし引ったくりを懲らしめてカバンを取り返してあげます。
おばさん「ありがとう!」
謝礼でいただいた$500を手に服屋へ行き、ジーンズを買って帰路につきます。
そんなロスサントスの日常。
ロスサントスはロサンゼルスをデフォルメしつつ忠実に再現しています。
実在の名所や建物がモデリングされています。
それだけじゃありません。ラジオでは実際にアメリカで活躍しているDJが実際のラジオのように喋って音楽をチョイスしています。
アメリカ人もしくは在住の人はどれほどのリアルを感じられるものだろう、と羨ましくさえ思います。
世界の作りこみとグラフィック
信じられないほど高い水準で安定しています。
グラフィックの美しさは間違いなくPS3・XBOX360世代では最高水準。
かつマップは広大で作りこみも凄い。
木の一本一本まで美しい。
この森を散策するも、MTBやオフロードバイクで疾走するも、上空からヘリや飛行機で眺めるもプレイヤーの自由。
もちろんジャンボジェットを墜落させることだってできます。(さすがに山火事は起こせません。よかった)
残念ながら一部ではありますが建物の中にも入ることが出来ます。
私は本来ならばゲームを楽しむ上で必ずしも美しくリアルなグラフィックが必要とは考えておりません。
しかしそのゲーム性ゆえに、GTAには必要不可欠であり、
グラフィックを向上させる意味に答えを出したゲームの一つであると考えます。
そしてそのゲームには満足するグラフィックが既に備わっているのです。
誤解を恐れずに言うと、
GTAVこそがリアル志向ゲームの正答だと思っています。
優れた物理演算エンジン
もうね、興ざめなんですよ。
ゲームをしていて、高いところから崖に落ちたのになんだよその転がり方は!と思うことありませんか。
私は思います。GTAVをやった後だから。
実際に崖から人を落としたら同じように転がるか、それは私にはわかりません。
しかし少なくとも「こんな風になるんだろうな」という落ち方をするのです。
だからといってリアルにしすぎたのではゲームとして面白くない面だってあります。
車でスピードを出している時、段差にちょっとぶつかったくらいで横転していてはつまらないゲームになるでしょう。
その辺のバランスが大変良い。
プレイしていて気になるほどリアルにかけ離れた挙動はしない。
しかし一部ではあえてリアルにしないことで楽しさを追求している。
例えば車ジャンプとか。100m以上飛べます。
飛びすぎ飛びすぎって笑ってやっていますが、もしかしたら300km/時でジャンプ台に突っ込んだらこんな風になるかも?(いやならないとは思うけど)という思いも残しつつ。
リアルを追い求める一方で楽しい要素は虚実を盛り込んででも楽しくする。
そのバランスが絶妙なのです。
優れたバランスの物理演算エンジンが面白い世界の構築に一役買っています。
動かしていて面白いことはゲームにとって最も必要な要素の一つですよね。
圧倒的なセールス
このゲームは売れすぎてギネス記録を7つも持っています。
「ゲームが楽しいかどうかは売り上げじゃないんでい!」
と思いますか?
発売して一年間で無料追加アップデートが10以上もあったのは間違いなくセールスがあった(もしくは見込めた)からです。
武器や衣装や車両・新しいミッション・ミッションクリエイト(レースのコース設計や障害物、足場を設置できる)
無料でここまで追加されることは本来ありえません。
これに加えてGTAOという世界最大クラスのオンライン要素まで無料で運営しているのですよ。
それもこれもゲームが売れたからで、それに加えてロックスターがユーザーのゲーム体験を大事にしているからです。
ロックスターがボランティアでやっているなんて、そこまでは言いません。
これらの手厚い追加要素によってプレイヤーは次回作も買うでしょう。言わば投資です。
それでも、中には充分なセールスを記録してもアップデートをろくにしない会社もありますから、ロックスターは消費者にとってありがたいデベロッパーです。
プレイヤーはむしろ有料DLCを望んでいる始末。(もちろん大きな追加が最低条件ですが)
有料なのを無料にしろという声はよく聞きますけどね。逆は珍しい。
コミュニケーションが楽しいオンライン
エンドコンテンツという言い方が正しいかわかりませんが、最終的にはここに行き着きます。
今回はオンライン要素が凄く豊富です。
上で「ロスサントスの住民の一人」と言いましたが、オンでは本当にその住民の一人となって行動します。
ロスサントスにプレイヤーの分身を作り、好きに過ごします。
お金を稼いでハイライフを目指してもいいし、
友達とツーリングを楽しんでもいいし、
様々なルールで対戦(銃撃戦やレース)を楽しんでも、
一人で夕焼けのビーチを散歩していても、何をしてもいいんです。
住民の一人として生活を楽しめます。
オンライン特有の要素として、他プレイヤーとのコミュニケーションが面白いです。
フレやクランと一緒になろうとしなければ自動でマッチングされます。
たまたま会ったプレイヤーが敵なのか味方なのかはわかりません。
いきなり撃たれたりすることもありますし、
急に「乗れ!」と車を横付けしてきて、いざ乗ったら警察とのカーチェイスに巻き込まれたりすることもあります。
たまたま居合わせた他のプレイヤーと共同戦線を張るのは凄く楽しいです。
ある時一人のプレイヤーと出会いました。
そいつのバイクの後ろに乗ると、どうやらプレイヤー狩りをしている様子。
それならと協力して何人も倒しました。
向かってくる敵が居なくなった頃、健闘を称えようと近づくと
ドン!
見事なヘッドショットを(私に)決めて去っていきました。
清々しいまでのクズっぷり。その後追いかけて復讐したのは言うまでもありません。
総評
レビューや感想というよりも、GTAVへの思いを書きなぐってみました。
間違いなくゲーム史に残るゲーム。
どこを取っても高い水準で完成度が高く、好き嫌いは置いといても誰しもが評価せずにはいられないと思います。
未プレイの方はやるべきです。
合う合わないは当然のことながらあると思います。
プレイしてみても、なんだよつまんねーな。という方もいるはず。
だからといってやらないという手はありません。
過去最高のゲーム体験に出会える可能性があるのだから(私は高いと思っている)とりあえずやってみるべき。
やった後で合わなければ売ってしまえばダメージは少ないでしょう。
次世代機版が出たら旧世代版は値が崩れるかもしれませんが、今のところ買取価格は高いです。
全員が一度はプレイしてみるべきゲーム
だと私は思います。
評価は★★★★★
満点です。
素晴らしいストーリー
未プレイの方にはネタバレになるので最後に持ってきました。
以下ネタバレ注意ね。
いやー、ストーリーも素晴らしい。
三人の主人公を据えていて三人が三人ともクズなんですけど、
心理描写がうまいので裏の心理まで読んでしまって、どうしても嫌いになれない。
そしてこの三人の「チーム感」が大好きです。
憎まれ口を叩きながらも協力して、作戦がバッチリはまった時のチーム感。
映画と違ってストーリーに長く時間を割くことのできるゲームの特性をよく利用しています。
最初はチグハグな三人が徐々にまとまっていく。
そしてずっと考えてはいたものの裏切りとは信じたくないトレバーがついに真相を知るべく動きます。
裏切りを知っても撃つことができないトレバー。男だよアンタ。
それを機にまたバラバラになってしまう三人。
しかしマイケルのピンチにはしっかり駆けつけるトレバー&フランクリン。
バラバラ→まとまり→バラバラ→クライマックス
を時間を使って丁寧に描いている為、「あのシーン」のカタルシスが増幅されます。
アンタら最高だぜ!
細かい部分も行き届いていて大変素晴らしい。
表情一つ取っても、裏の心理を考えてしまうようななんとも言えない演技(あえてこう言います)をします。
終盤マイケルとトレバーが銃を向け合うシーン。
トレバーが撃ちたくないのがよくわかります。
というか、いっそのこと真実を知らずに死んでいた方が良かったと思っているんじゃないかと考えてしまうほどの悲壮感に溢れた表情と声優さんの演技。
この時、「トレバーにとってマイケルは殺してしまいたいほど憎いはずだけど、トレバーには撃てないな」と思って見ていました。
そこまでわかってしまうほど心理描写が丁寧でキャラにうまく肉付けされています。
突っ込みどころ(チンピラにそんな大事なこと頼むなよとか)はあるものの、ストーリーには満足です。
話が面白いのに加えて、ムービー中のカット割や演出がよく練られていてドラマチックに仕上がっています。
ムービーシーンとゲームシーンはシームレスというわけではないのですが、
ゲーム中(自分が動かしている間)も会話が続きますのでぶつ切りという印象はないですね。
その会話も面白く、クライム映画のような言い合いが楽しい。
言うなればタランティーノ映画のよう!
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