ウィッチャー3とTES(紛らわしいのでスカイリムで統一します)は似ています。


・オープンワールドRPG

・広大なオープンフィールド

・中世ダークファンタジー



などの共通点があり、プレイしてみると、なるほどゲーム部分では似通っている箇所も多々ある。



しかし、この二つのゲームは目指しているものが根本から全く違うのです。




witcherskyrim








以下スカイリムのネタバレがあります。



誰の物語なのか


これに尽きると言ってもいいです。


ウィッチャーはゲラルトの物語で、スカイリムは名無しの物語なのです。



ウィッチャーがゲラルトという主人公の物語に沿って展開されるのは日本人には馴染み深いでしょう。


ゲラルトの部分はクラウドやアベル(DQ主人公)やRPGではないですがスネークでもいいです。




ウィッチャー3は従来の多くのJRPGと同じく、主人公(プレイアブルキャラクター)の物語を追体験するRPGです。



対してスカイリムは、洋ゲーには多いのですがテーブルトークRPGの流れを汲んでいます。

主人公の名前、顔、出自、能力を全て自分好みに作ることができ、膨大な量のスキルツリーによって「俺はこういう人物だ」を作ることができます。

歴史や世界観が膨大な設定によって修飾された舞台が用意されて、

「はい、後はあなたの好きなように冒険して」

というゲーム。 


一応メインストーリーはあるものの、どちらかというと受動的に与された目的です。

メインサイド問わず舞台装置だけポイッと投げ渡され、
後は自分でロールプレイして楽しむゲーム



「人間から迫害を受けた末に暗殺者となったナイチンゲールのエルフ」

のロール(役割)をプレイ(演じる)しているところに「お前伝説のドラゴンボーンみたいやで」と言われて戸惑ってしまうのもまた、ロールプレイの醍醐味となっています。





ウィッチャーに戻りましょう。

ゲラルトの物語ということは先に言った通りで、ロールプレイは可能ですが主人公がゲラルトであることは変えようがありません。

彼には自分の心情もあるし、既に「ウィッチャー」というロール(役割)を持っています。

これから暗殺者になることはできません。

 


ロールが既に用意されているか、ロールを自分で用意するか、この違いが非常に大きい。


ロールを体験するゲームと、ロールを作り上げていくゲーム。





世界


スカイリムでは衛兵などを除くと街の多くの人は生活を持っています。

昼間は商店で働き、夜は自宅で就寝するなど。


コイツ何か意味あったっけ?と思う名前持ちキャラが大勢居ます。



対してウィッチャー3は一応全体としての生活サイクルはあるものの、スカイリムほどではないですし、名前があったあり話しかけたりできるキャラは非常に少ないです。基本的にモブ。



この差が何かというと、
主人公に関わった人物の差です。

選択できるロールの量に差があるのは先述した通り。



スカイリムでは選んだロールごとに関わる人物が必要な為、その分人物を用意しなければなりません。

戦士、魔術師、盗賊、暗殺者、所属陣営ごとに関係する人物とその人物や陣営の物語が必要な分、舞台は(面積ではなく密度的に)広大でなくてはいけない。



一方ゲラルトさんはどうでしょうか。

彼の目的はただ一つ。愛する者を見つけること。

極端な言い方をすれば、それに類するクエストと路銀を得る為のクエストさえあれば足りるので、舞台はそれほど広大でなくともかまいません。

かと言って(スカイリムに比べれば劣るものの)矮小な世界にはなっておらず、面積的にもオブジェクトの数的にも広大なのはゲーム性や世界観を考慮してのことでしょう。
(北方最大の街として出てきたのがこじんまりとしていたら雰囲気ないですから)

ゲラルトさんの物語に関してだけ言えば、ここまで大きな舞台は必要ない。全体の雰囲気やゲームとしてという意味では評価していますが。




ウィッチャー3はスカイリムに劣るのか


見方によります。

例えば私個人の見解だと、スカイリムの方が面白いと思っています。その程度の違い。


ここまで書いてきてわかる通り、どこを見るかで変わりますよね。



一人の人物の物語

で評価するならば断然ウィッチャー3です。

比べるべくもないかもしれません。
 

ドラゴンボーンとしてのスカイリム主人公にここまで厚みのあるストーリーはありません。




世界と舞台装置

で評価するらならばスカイリムでしょう。

生き方が選べる上、それぞれのロールに十分な量の物語が用意されている。





単純に言うと、


既にある物語の追体験が好きな方は

ウィッチャー3



自分の中で色々補完しつつロールプレイ、もしくは主人公に自分を投影したい方は

スカイリム




ではないでしょうか。おそらく。

比較するのはナンセンスだということです。

似ているようでいて、全く違うゲームなのですから。


パワプロとモンハンを比べても仕方がないでしょう。