本レビューはストーリーに一切言及せず、ゲーム部分にフィーチャーしています。


私はまだクリアしていないのでストーリーに関することは廃し、ゲームプレイに特化したレビューです。




未プレイの方でも安心して読んでいただけると思います。

ただしゲーム部分ではネタバレもあるのでご注意を。一応知っていても楽しめることは載せ、知らない方が楽しめることは伏せています。




レビュアーデータ



発売して今日で4日。

50時間以上プレイしています。


メタルギアシリーズは小島監督作品を全てプレイ済み。




根本的なシステム



本作MGSV:TPPはミッションを受注してそれを遂行するシステムで、空中司令室よりミッションを選択、出撃します。

しかしステージクリア方式とは呼べません。

何故なら広大なオープンフィールドを備えているから。


ミッションクリア後はフィールドに残って探索を続けてもいいし、そのまま別の新しいミッションへシームレスに移動してもいいというオープンワールドゲームさながらの雰囲気を持っていながら、ミッションは一覧表示されそれを選択することでストーリーも進んでいきます。


107719



なんともチグハグではありませんか。

どうせミッションを受注してそこへ向かうのなら、もっと言えばミッションを終えて空中司令室に毎回戻って次のミッションへ進むなら、ステージ選択式のアクションゲームと変わりないわけですよ。


多くのオープンワールドゲームでは、ミッション(クエスト)はフィールドの中で受けるものです。

フィールドの中で受注し、同じフィールドの中で遂行する。

例えばGTAではミッション開始場所へ移動するとミッションが始まるし、TESでは何かしらの依頼を受けることでクエストがスタートします。




元来メタルギアは連続したフィールドを順にクリアしていくゲームでした。

しかし今回に限ってはそのシリーズ通して共通であったリニア式フィールドを転換しています。



オープンワールドゲームのような、オープンフィールドを備えたステージクリア式ゲームのような、この形式は他に類がありません。(知りません)



このシステムが実現したことにはゲーム史において大きな価値があると見ています。


リニアなメインミッションをオープンワールドで描く為の最適解答

または

ゲームプレイに特化しつつもメインストーリーを疎かにしないシステム


であると断言します。



本作のメインミッションはリニアと言っていいでしょう。

ミッション1をクリアしたらミッション2が出るといった具合。

これによってメインストーリーは重厚に描くことが出来ます。独立させることで、どれだけカットインが入っても、特別な仕掛けがあっても、プレイヤーは苦もなく遊ぶことができます。

本作にメインミッションしかなければ、あまりにもストーリーに比重を置くとゲームプレイが疎かになってしまいます。MGS4がそうで、ムービーや会話のシーンが多すぎてプレイヤーがコントローラーを持つ時間は少なくなってしまいました。


本作ではそのメインミッションを独立させたことによって、メインをほっぽり出して好きなことができるようになりました。

以前までのリニアなステージだと進んでしまえば後戻りはできず、ステージ選択方式だと何度も同じことをすることに。


長時間このゲームを楽しみたい人にとって、この二つでは都合が悪いのです。


そこで今回のオープンフィールドというわけ。


メインでどれだけ多くの物語を描こうと、カットインを多様しようと、好きなだけストーリーにリソースを費やすことができ、それによってゲームプレイを阻害することもありません。


この方式によって、重厚なストーリーとゲームプレイを両立することができるのです。


 



ゲームプレイの面白さ



さて、前の項にてゲームプレイに集中できる環境であることを書きましたが、肝心なゲームの内容はどうでしょうか。



これはもう素晴らしいとしか言いようがないです。



密度が素晴らしく、敵一人倒すにしても膨大な量の情報処理が必要になります。

以下に思いついたものを書き出してみます。

・殺すか、眠らせるか、気絶させるか、見つからないように避けるか
・方法は銃で、パンチで、後ろから組み付いて、バディに任せてetc...
・他の敵に見られていないか
・排除した敵をどこに隠すか
・近づくまでに隠れるところは


などなど、様々な要因を想像し、やり方は完全に自由。

敵一人とってもこの有様で、これが複数だったらまた違ってきますし、天候や時間帯(明るさ)などの外的要因も多数影響します。

こういった選択の繰り返しになるわけで、戦場は常に緊迫感に包まれます。



敵も一辺倒ではなく、プレイヤーの攻略次第で敵もパワーアップしていきます。

とは言えそのパワーアップさえも一様ではありません。ある者は全身を防弾スーツで覆い、ある者は狙撃銃、ある者はショットガンで武装しています。

これらの多様性がプレイに変化をもたらし、何度プレイしても飽きない作りになっている。


潜入に関してはいくつもの要素があります。

プレイヤーの助けとなる個性的なバディシステム、火力・補給などの支援、そして豊富なアイテム。

これらの膨大な要素で十人十色の攻略法があり、全く同じ装備、戦術を使う人なんていないんじゃないかと思うほど。



楽しみは潜入のみにあらず、マザーベースという自分の基地を発展させるのも面白い。

こちらはストーリーでも発展の必要性が再三示唆されるのでこちらのやる気を煽ってくれます。

本作の面白さはマザーベースにあり。

マザーベースを発展させていくゲームとして遊んでも十分面白いくらいのクオリティとボリュームです。


発展には敵の捕獲が必要なので、必然戦闘が必要になります。

戦闘の面白さは先に言った通り。

11951157_165054593829408_8093338502718226823_n






総評



プレイに集中させてくれるようなゲームデザインで、プレイはこの上ないほどに面白い。


つまり最高だということですよ。

発売して4日、ほぼ毎日半日ほどプレイしていますが、今これを書いている間もやりたくてたまらないほど。



ゲーム部分だけで言えばメタルギアシリーズで間違いなく最高傑作です。